キャベツはスープやサラダ、ジュースなどにして摂取すると薬膳効果が期待できることから「食べる薬」と呼ばれています。その効果とは、便秘解消、がん予防、胃痛などの様々な体の不調を改善や予防に期待できるといわれています。
春キャベツは3月から5月頃出回る
春キャベツは秋頃に種をまき3~5月頃に収穫されます。海洋性気候で冬でも暖かい地域で栽培され、千葉県の銚子地域、神奈川県の三浦地域などが主産地になります。
キャベツは他にも夏に種をまき11~3月に食べ頃を迎える冬キャベツや、7~10月に出回る夏秋キャベツもあります。夏秋キャベツは、群馬県の嬬恋村、長野県の野辺山などの高原地域で生産されています。
こうして年間を通して特徴の違うキャベツを私達は食べているのです。
春キャベツのおすすめ調理法
春キャベツは葉のやわらかさが特徴で、生のまま食べるとキャベツの鮮度や甘みをよりいっそう感じられます。ですので、サラダや即席漬けがオススメですよ。
キャベツに期待する栄養素
キャベツに含まれる栄養素は多く、ビタミンA、B1、B2、B3、B5、B6、B9、ビタミンC、カルシウム、鉄分、マグネシウム、リン、カリウム、亜鉛など数多くの栄養素が含まれています。その中でも特に注目する栄養素は次の通りです。
ビタミンC
キャベツに含まれる栄養素の中で最も多いのはビタミンCです。ビタミンCは風邪の予防、疲労回復効果、美肌効果などがあります。キャベツの大きめの葉3枚で大人が1日に必要なビタミンCがカバーできるそうです。
ビタミンU、別名キャベジン
キャベジン、そうです、胃腸薬のCMでよく聞くあの成分です。キャベジンは胃の粘膜を修復する成分で、胃痛、胃のむかつきなどに効果があり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治癒にも効果があるそうです。
ビタミンK
ビタミンKは骨にカルシウムが沈着するのを助ける働きがあり、骨粗しょう症の予防に効果があります。カルシウムを摂っていてもビミタンKが不足してしまうと骨に十分なカルシウムを取り込めないため骨がもろくなってしまいます。また赤ちゃんの脳内出血を防ぐ作用もあることがわかっており、妊婦さんや授乳期のお母さんには充分に摂って欲しい栄養素です。
がん予防に期待する成分
キャベツには癌抑制効果のあるイソチオシアネート、発癌性物質を抑制するペルオキシダーゼという酵素が含まれていることから癌の予防に効果があると期待されています。特に膀胱がんや肺がんの予防には有効と言われています。