「早寝・早起き・朝ごはん」は健康的な生活リズムの基本!
そんなこと、分かっているけれどなかなかできない…といった方は多いのでしょうね。朝食の欠食率は長年減らない現実問題です。朝ごはんを抜くと、集中できない、疲れやすい、太りやすい、生活習慣病の引き金のひとつになると指摘されているのはご存知でしょうか。なんとか皆が、朝ごはんを毎日摂る生活リズムにしたいところです。
「令和元年 国民健康・栄養調査」より、年齢別に朝食の欠食率をみると、男性の20~50歳代および女性の30代は20%を超えています。少し前の同調査では、男性女性共に若い世代の朝食欠食率が高い傾向にありましたが、近年では世代の幅が広がってきています。
農林水産省は、若い世代の食生活の現状を明らかにする目的で、令和元年11月に18~39歳の2,000人を対象にWebでアンケート調査を行いました。その結果、朝食を摂らない理由が、時間が無いこと、経済的余裕が無いことであることが分かりました。
朝食の効果
脳も身体もしっかり活動できる
朝ごはんには、寝ている間に低下した体温を上げて、1日の始まりに脳や身体機能をしっかり活動させる効果があります。朝ごはんを抜くと、朝起きた時のエネルギー代謝が低い状態が昼ごはんを食べるまで続くことになり、仕事の能率も勉強の集中力も上がらなくなるのです。
一日のはじまりを知らせる目覚まし時計のような役割がある
私たち人間の身体は体内時計というものが存在し、時間に合わせて脈拍、血圧、体温、ホルモン分泌量などを微調整しています。しかし体内時計は約25時間の周期で動いていて、地球上での生活リズム約24時間と少しズレがあります。このズレを直すのが「朝日」と「朝ごはん」なのです。朝ごはんを食べると、1日のスタートを身体に知らせることができ、体内リズムのズレを修正することができます。この時計を合わせるような体内リズムの調整が、心身ともに健康に1日を過ごすカギとなります。
太りにくい身体になる
朝ごはんを抜くと空腹状態が長く続くことになり、その結果、空腹を満たすために昼ごはんを必要以上に食べてしまう傾向になっていきます。このドカ食いによって血糖値は急上昇し、インスリンが過剰に分泌され、糖を脂肪として溜め込んでしまうことにより体脂肪が増加し、太りやすくなります。また、朝ごはんを摂るとエネルギーを消費しやすい身体になり、肥満になりにくい傾向があるという研究が発表されています。
安く!手軽に!?朝ごはんを用意するコツ
農林水産省は、時間的・経済的理由で朝ごはんを食べられない人に向けて、サポート資料を作成しています。
「考える やってみる みんなで広げる ちょうどよいバランスの食生活」(農林水産省 令和2年5月)
こちらの資料には、家計とのバランス、生活リズム・ライフスタイルのバランス、栄養バランスについて基本的な情報をイラスト主体にわかりやすく解説しています。
ぜひ参考にしてみてください!