嫌いな野菜ランキングで数年間TOP5に居続ける、ピーマン。嫌いな理由は「苦いから」…わかります。しかし手に入りやすく価格も高くない野菜ですので、日頃から使える野菜になるように、ピーマンの美味しい食べ方や栄養を無駄なく取る調理法をお伝えしていきたいと思います。
ピーマンの苦味を軽減するには切る時、タテに切る
ピーマンをタテに切るという事はピーマンの繊維に沿って切る事になり、繊維を断ち切りませんが、ピーマンをヨコに切ると繊維を断ち切る方向になるため、苦味や独特と青臭さが出やすくなります。ヨコ切り(=輪切り)にした形は見栄えの良さはありますが、ピーマンが苦手な人に食べてもらいたい時は避けた方がいいかもしれません。
丸ごと食べると最も苦くない
ピーマンは刻むほど細胞が壊れて苦味成分が出やすくなります。ですので丸ごと調理する事が最も苦くない食べ方になります。ワタ・種・ヘタだけを取り除いて、果肉をなるべくカットしない形で食べてみてください。もし、ワタ・種・ヘタがあっても食べられそうな時はそのまま調理してみてください。ワタ・種・ヘタは果肉よりも栄養がありますよ。
ピーマンの栄養価を無駄なく取る食べ方
ピーマンのワタ・種・ヘタは捨てずに食べる
ピーマンを下処理する時は、ワタ・種・ヘタを取り除いてから好みのサイズへカットすると思いますが、このワタ・種・ヘタは果肉部分よりも栄養価が高いのです。ただ、固かったり歯ごたえが良くない事もあるので、ピーマンの肉詰めレシピ等にして一緒に食べるのがオススメです。
油と炒めて調理する
ピーマンに含まれるβ-カロテンやビタミンEは脂溶性のため、油と一緒に摂ると吸収率が上がります。ごま油やオリーブオイルなどの植物性油、バターや肉類のような脂質を多く含む食材との組み合わせがオススメです。
またビタミンA(レチノール)には、ピーマンに含まれるビタミンC・Eのはたらきを持続させる作用があります。
ピーマンに含まれるビタミンCは、加熱による損失が少ないとされています。ピーマンにはカリウムも含みますがカリウムは水溶性のため煮たりゆでたりすると煮汁に溶け出てしまいます。それに比べて油炒めなら損失が少なくなるので、やはりピーマンは油で調理する事がオススメです。